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zoom RSS 読書感想文/「スノーボーイ」メイキング

<<   作成日時 : 2008/06/11 21:16   >>

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「スノーボーイ」メイキング

 あとがき

 梅雨までの長い連載になるとは思いもしませんでした。10回に収めようと始めた話がペンションに到着したあたりからあやしくなって、とうとう25回です。ここまでおつき合いくださいました皆様に心から感謝しています。ありがとうございます。

 いつも話を考える時に、始めと終わりのシーンが浮かびます。そんなふうだから途中は試行錯誤ばかりです。うまく書けないなあ、と思うシーンもたくさんありました。
 それでも書くのが楽しかったのは、今回の登場人物たちに未来があるからでしょう。
 
 人は悩みを作りたがる生き物だそうです。
 この主人公も例外ではありません。これから様々な経験をして、その度に悩みを抱えていきます。いつまでも友人がいてくれるとは限りません。一人で解決しなくてはならないことだってあるんです。
 たまたま失恋を扱ったお話になりましたが、悩んだり立ち止まったりした時に本著が何かのヒントになったら幸いです。

 書籍化に際し、ご尽力賜(たまわ)りました編集関係者各位並びに資料提供ブログ管理人様各位、コメントをくださった皆様方に深く御礼申し上げます。

       プリンスエドワード島州シャーロットタウンにて 2008 6月 つる 


担当編集者「ちょっとーっ。 きれいごと書かさらないでくださいよ! プリンスエドワード島とかって『赤毛のアン』かよ。そったらとこ一生縁ねえべや」

つる「なんだべ。したって、本当のことば書くわけにいかないしょ」

担当「みんなセンセの本音が知りたいんですよ」

つる「遠慮しときます」

担当「ああ、そうですか。あ、それでね。メイキングに寄せられるはずの質問が誰からもないんですよ。それでボクが3つほど考えてきました」

つる「悪いね。気ぃ使ってもらっちゃって」

担当「いえいえ。えーと、その1、この話を書くきっかけは何ですか?」

つる「ああそれね。アイヌの伝承を調べてたらホッキャードー弁のサイトにヒットしてね。そこで『したっけ』を見たから」

担当「え、それだけ?」

つる「これだー!て思ったよ。ラストに『したっけ』『うん。したっけ』て言わせる話を書こう、て。そっから逆に戻ったんだよ」

担当「テキトーだなあ。その2、短大生3人の名前の由来は何ですか」

つる「あ〜名前ね。人物描写がメンドイから、景子と紗季は芸能人からだよ。すぐイメージできるだろ」

担当「_| ̄|○⇒_|\○_⇒_/\○_⇒____○_ (き、北川景子と相武紗季かよ)」

つる「でね。『ばなな』は職場の同僚のエピソードだよ。なにも『吉本ばなな』だけが『ばなな』ぢゃないよ。全国に『ばななちゃん』は、いっぱいいるんだ」

担当「あーそうですか(棒読み)その3、ばなな体力ありすぎだろ、です」

つる「あ〜それね。彼女は工藤刑事の妹なんだよ。だから工藤奈津子。みんなして『なっちゃん』て呼ぶさ」

担当「『なっちゃん』呼んでねー。誰ですか。工藤て」

つる「やだなー。もう忘れちゃったの? 『理想の高校生』に出てきたぢゃないか。脇役だけど。そんな兄貴につき合わされて、ふだんからジョギングとかしてたんだ。それに父親もスキーするから体育会系ちゃ体育会系。そういう家族なんだよ。わかった?」

担当「(またそんな姑息な手段で過去記事読ませようてか)ああ。厨房(中学生)時代にエロ本隠してたっていうあの兄ちゃんが工藤刑事ですか。フーン。しかしどうして前の話といつも繋がるかなあ。新しいところでつくれませんか」

つる「メンドイんだよ。『チルドレン』だって繋がってんじゃん。それに今回のラスト、ミステリ入ってて良くねえ?」

担当「ハ? どこに」

つる「雪だるまが破壊されてたとこだよ。タローはお父さんに反発してったのでしょうか、ばななの為にったのでしょうか、どっちだー?」

担当「(知るかよ)結果的に真実はわかんないじゃないですか。それミステリちゃいまんねん」

つる「『チルドレン』の『バンク』だってそうじゃん」

担当「(チルドレンチルドレンうるせー)なに伊坂幸太郎と張り合っちゃってるんですか。(まいるぜ。たま〜に読書するとこれだ)」

つる「はーっ。それにしても何かが終わるって清清(すがすが)しいねえ」

担当「あのお。清清しいとこ申し訳ないんですが、ちょっといいですか」

つる「ナニ?」

担当「センセは反省とかないんですかね」

つる「何だよ。反省って」

担当「いざ連載が始まってからの変更ですよ。ウェアの色をクリームイエローからライムグリーンにとか、あと春休みに氷点下10度はありえなくて冬休みになったとか。それに「スノーボードの技が説明しきれてない」不親切な部分もありましたし。特にひどいのが最終回直前になって「厳寒地の家屋では室内温度が30℃にもなる」今更それはねーだろ、てさすがに思いますよ。そのへんのとこ一体どう思ってるんスか。あそこでふつー読者、離れませんか。だってそうでしょ。お話の中に小さな綻(ほころ)びを発見したら、シラケません? 先生だってそうでしょ。
 それと、抜け、ていうんですかね。拾いきれなかった伏線もありました。剥製の鷲に『響(ひびき)』なんて名前までつけちゃってアレどうしたんです? 確か、打ち合わせの時には、吹雪の中であの3人を道案内することになってたはずでしょう? 完全、忘れてますよね?」

つる「だってさー。途中で『(´・(ェ)・`)クマー』のほうが人気でちゃったんだもの」

担当「(でてねー)言い訳は結構です。それからパクリ。こちらが用意した資料からずいぶんとってくれましたねえ。頼みますから参考程度に留(とど)めといてくださいよ」

つる「あっ、そういえばごく最近もメディアの人がそんなことしてたねえ」

担当「(ヒトゴトかよ)それにそもそも真のボーダーは『スノボー』て言わないですよ」

つる「え? そうなの」

担当「そうですよ。『スノーボード』若(も)しくは『ボード』て言います。ココの<呼称>てとこに書いてありますよ『一般認知は「スノボ」が高いが、上級者やローカルと呼ばれるスキー場付近に住むスノーボーダーらは、単に省略した「ボード」という略称を用いていることが多い。「スノボ」「スノボー」をマスコミや旅行会社などが「スキー」と文字数を合わすために考えた安易な略語で、初心者や初級者が使う言葉として認識し、使用を嫌忌しているからである』て」

つる「きゃっ! どどどどうしよう」

担当「ボクが該当箇所をコソーリ直しときました」

つる「助かるよ。はーあぶねえあぶねえ」

担当「いえいえ。あとね」

つる「まだあんの」

担当「この際、言わせてもらいますけど、たくさんあるから箇条書きにしました。

1 一人称の語りと心情がごちゃ混ぜ。

2 主人公を含めた3人の女性の書き分けが前半部分に完了してない。

3 しょっぱなにオーナーを雪男とまで表現しておいて、あと放置。

4 ペンションのおじいちゃんの存在が希薄。会話中にしか存在してない。

5 19の女の子に「土俵入り」「とうの昔に」などという年寄り臭い言い回しをさせてる。

6 『こ、そ、あ、ど』言葉の乱用。「スノーボーイ」25最終回は30箇所メッケ。特記したいのは『そう、その、それ、そんな』」
 
つる「えーっ! 『6』ムリ。純文学だら基本しょ」

担当「じゅ、純文て……たはは」

つる「ま、いいや。わかったわかった。次から気をつけるよ」

担当「そう言えば、またパンチパーマのおばさん出てましたね」

つる「うん。彼女は壱原悦子さんと言って嫌な役でも気持ちよく引き受けてくれるベテラン女優さんなんだ。『理想の高校生』でも『そんな一日』でもそんな役だよ」

担当「(他のキャラ思いつかないもんだから)それにしても、ばななが又春休みに行くのを読みたいですねえ」

つる「なんだい。ケチつけたくせに。ばななは行かないよ」

担当「え、そうなんですか」

つる「そうだよ。そんなのわかりそうなもんじゃないか。主人公が『うん』と言ってないことや、景子や紗季の旅先ならではのエピソードで、それを匂わせてるはずだよ」

担当「なんだ。ガッカリだな。ばななも、ただのつまらない大人なんだ。彼女の魅力が半減だな」

つる「じゃ聞くけど、実際に旅先で感動した人が、どんだけ再訪すんのよ。羽鳥君はどうよ。去年か一昨年に確か屋久島に行ってるよね。そんでスゲー感動したんでしょ。それから行ったの? どうなの、エ?」

担当「そ、それ言われちゃうと」

つる「だしょだしょ。それに、ばななにガッカリしてるようだけど、人間なんて皆、短所を持ってるんだよ。タローだって決してカッコいい子なんかぢゃないよ。あくまでも、ばなな目線で見たタローなんだから。一人称よ。一人称。バンバン ! ここ重要。だからね、相手が黙っていればどうとでも解釈できるわけ。誰だって自分に都合良く考えたいぢゃないか。違うかい。いい子に見えちゃうんだよ。つまり子育てを終えたオバチャンなんかがペットを溺愛するのと同じだよ」

担当「あ!なんという危険を省(かえり)みない発言。炎上しますよ」

つる「ごめんね。『坂道』を読み返してたらそう思っちゃったんだよ。それよかさ」 

担当「何ですか」

つる「怖い話、ない?」

担当「何でですか」

つる「うん。こんなのあってさー」

担当「えー800字て。無理なんじゃないスかぁ」





 久しぶりの読書感想文。言い訳できてホッとしました。
怪談に挑戦しようかな。皆さんもいかがでしょう。


 年齢を問わず読んでいただきたくてお目障(めざわり)かもしれませんが読み仮名を付けます。

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コメント(10件)

内 容 ニックネーム/日時
連載終了、お疲れ様でした。振り返ってみればあっという間だったような気もしますね。
800字ホラー、挑戦されるんですか?楽しみにしていますよ(^^
ia.
2008/06/12 01:49
ia.さん、いつもありがとう。
>お疲れ様でした。
ありがとう。終わっちゃうと早いね。こんなふうに、皆さんにコメントをいただけてなかったら、途中で気持ちが切れてたと思います。飽きっぽいんです。
>800字ホラー
やりませんか?ちゅうか、やりましょうよ!だって、わたし達「G.L.C.A」ぢゃないかーぁ。かぁ。かぁ。
つる
2008/06/12 19:51
おはよーございまーす。
なんだかこのコンビ久々で嬉しいな(笑)やっぱりこれだけ長さがあると綻びも出てきますよね。読んでるこちらとしてはあまり気になる部分はありませんでしたが。 やはり話にノレてたってことか。 伊坂氏の会話文っていいですよね。僕は「砂漠」と「陽気なギャング〜」がお気に入りです。
レイバック
URL
2008/06/14 07:41
レイバックさんおはようございます。
こんな言い訳にコメントくださってありがとう。気になる部分はないと仰ってくださったけど、けっこう気にしてるんです。気が小さいのよ。連載中は、映画と舞台でいったら、舞台やってる心境でした。連載終えてから通しで読んだら、いかに皆さんのアドバイスに助けられてるか痛感して、改めて感謝です。そして、こういう発表の場があるだけで嬉しいことなんだと思いました。
>伊坂氏の会話文
登場人物に、こっちが納得いくようなことを喋らせますよね。彼の作品は図書館でも、なかなか借りられないです。主婦だし単行本に大枚はたけないから、もうちょっと待って必ずレイバックさんのお気に入りを読みます。
つる
2008/06/14 09:56
いつもと感じの違うあとがき(しかも海外から寄稿!?)もよかったですけど、やはりこの二人のやりとりがつるさんのブログっぽくて、味がありますね。楽しませていただきました^^
「チルドレン」読まれたんですね。陣内は伊坂作品の中でいちばん好きなキャラです。ちなみにぼくも「砂漠」お気に入りですよ^^
shitsuma
2008/06/16 01:43
shitsumaさん、いつもありがとう。
あとがきはね。練習しておかないとね。いつ書く時がやってくるかわからないもの(ウソバッカ)。
>陣内
実際にこんな人がいたら、傍にいるだけで消耗しそう。彼、パワフルですよね。初登場シーンは食傷気味だったけど、バックヤードを知るうちにまんまと引っかかったわ。憎めなくなってしまう。それにしても、人物の性格って、このくらいはっきりと打ち出さなくてはエンタテイメントの要素がでないのかなあ。ほんと濃い。
お、やっぱ「砂漠」か。気になります。
つる
2008/06/16 22:06
毎度、こういう反省文みたいなのを書くところを尊敬しちゃいますよ。
私は「後はほったらかし」が基本だからな(笑)
800字は短いですね、40字で20行か、難しそうだな。まあ努力目標で、考えてみます。
銀河系一朗
2008/06/18 22:46
銀河系一朗さん、いつもありがとう。
自分の覚書みたいなものです。つき合わせてしまってごめんね。
>「後はほったらかし」が基本
実力がある人の発言だわ。
>800字
うん。一本書いたけど収まりません。案外手強い。ショートを得意とされる方はすごいなと思います。こんなのチョロイんじゃん?
つる
2008/06/18 22:57
こんばんは、モンゴメリさん^^
自分でこれだけ反省点とか抜き出せるとか、スゴイよ向上心。
こわい話ぃ?
あるよー。またガソリンの値があがるらしいんだ……こわーい。
火群
2008/06/19 02:01
火群さん、いつもありがとう。
>反省とか
すぐ忘れちゃうんですよ、だから。でもサッカーの中村俊輔が何冊もノートつけてますよね。あれ凄い。次に生かせればプロ、記録に留まればアマ。家計簿もそうじゃん。
「赤毛のアン」マリラが作ったアンの卒業のドレスの袖が膨らんでいたことを思い出しただけで、今、泣きそうになりました。
>ガソリン
800字怪談大賞、それでいく?
つる
2008/06/19 20:18

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